別れのドライブ

残念ながら、女の子とではありません
別れたのは、俺が乗ってから５年目になるウチの愛車とです

最初は、運転が下手で回りから文句を言われて、車に乗るのさえいやだったのに
乗っている間に、いつの間にか…運転が好きになっていた
大学へ通うときにも、海に行ったときにも
人を迎えに駅までいくときにも、友達と出かけるときにも…
楽しいときも、嬉しいときも、疲れたときも、辛いときも…
いつも、いい音をさせて、いい音楽を聞かせてくれて
俺の勝手な歌につきあいながら、俺の下手な運転でも、安全に走ってくれた

今日は、俺が一番走ってきた道を、助手席に親友を乗せて走ってきた
いつものように…何の問題もなく…

これが最後になるのかと思うと
帰り道で、なんだか泣きたくなった
悲しいというよりは、寂しいという感覚なのかもしれない
そういう感情は、無くなったものと思ってたから
正直に言って、びっくりしてる
でも、それだけ思い出の詰まった車になってくれて良かったと思える
俺に運転の基礎を教えてくれて、人並みに乗れるようにしてくれたのは、お前のおかげだから
本当に、感謝している

『今までありがとう、新しい車もお前と同じように大切に乗るよ』

…と、ちょっと柄でもないことですが
思ったんで書いてみました
やっぱり、車って大きな存在だと俺は思うわけですよ