同人サークル The sense of sight日記跡地

The sense of sightの旧ブログ置き場です。本家はhttp://blackgamer.hatenablog.com/

崖の上のポニョ 見てきました

スタジオジブリの最新作と聞いて…というのが半分
友人に誘われたのが半分ぐらいで言ってきましたが…
(最後に映画館で見たジブリ作品は、もののけ姫です)
ネタバレあるので、見たくない人はスルーしてください


前評判をなんとなく聞いてましたが
ストーリーの予備知識まったく無しでいったので
中々最初のとっかかりに苦労しました
そして、動機付けが弱いということもあるので
脚本としては、そこそこ厳しい展開だったと思います


私的に気になったのは、3点ほど
ポニョがなぜ人間になりたいと思ったのか?
閉じ込められていた世界から飛び出したいというのは分かる気がしますが
人間に憧れる要素もなかったし、別に他の生き物になりたいと思っても不思議はないはず
なんで人間なのか? というのがちょっと弱かったかな
(守られた、助けられた、というには、ちょっと展開が弱いですし)


約束ということを主眼に置いているようですが
一方的な宣言は、約束というより宣誓に近くて
(約束は『交わす』という言葉もあるくらいですし)
それを相互でしないと、約束という要素としては弱い気がします
せめて、ポニョのほうから、なんらかのアクションがあって
あの約束は成立すると思うんですよ


別に、世界は救わなくてもいいと思った
世界規模の話にする必要は、どこにも感じられない
「あのままでは娘が…」と心配する父ぐらいでいいと思う
(環境問題を少し匂わせてはいましたが、それも本題ではないようですし)


父が空気なのは哀しい
どこの父も空気なのが、なお哀しい


あれ? 四点だ
まあ、他にも気になるところはいくつもありますが…
(リサさんの行動も、ところどころ意味不明ですし)
でも、リサさんの要素の中にまぎれもなく可愛いという意味の萌えがありましたので
それは置いておくことにします


グラフィックはさすがとしか言いようがありません
自然系から人間の描写まで、勝るもの無しですね
あれだけ書き込み量と動きの多い背景は、本当に神業です
音楽も相変わらず素敵でした


人の描く話を一から見ると、自分の作品に照らし合わせて
反省をしてしまうのは、物書きの端くれとして当然の行為なのでしょうか
反省しすぎて、書く気さえ失せそうですが…
やっぱり、物を作り出すって大変なんだと思います